アルツハイマー病の血液検査、既に4月から実用化!約400の医療機関で

アルツハイマー病は発症する約25年も前から、脳内にアミロイドβと呼ばれるタンパク質が蓄積することがわかっています。つまり、脳内のアミロイドβの蓄積量がわかれば、アルツハイマー病の発症可能性が診断できるわけです。

現時点で、アミロイドβの蓄積を把握するためには、PETと呼ばれる陽電子放射断層撮影などの検査を行う必要があるのですが、この設備を備える医療機関は限られており、またその検査費用も数十万円と高額であるため、単にアルツハイマー病の発症可能性を確認するために検査を受けることは、現実的には難しい状況だと言わざるを得ません。

そんな中、昨年の11月には、国立長寿研究センターなどの研究チームにより、簡単な血液検査により脳内に異常に蓄積したアミロイドβの量を測定する方法が発見され、当時、このサイトでも取り上げていました。

世界初!血液検査で発症前のアルツハイマー病の可能性を診断

アミロイドβを排除する3つのタンパク質を発見

そして今回、上記の検査法法と同様に簡単な血液検査だけで、アルツハイマー病の早期発見や、将来発症するリスクを診断する方法が、筑波大学などの研究チームにより開発されました。

研究チームは、2001年から高齢者約1900人を対象に、認知機能や血液の検査を行い、血液中に含まれるタンパク質を調べた結果、アルツハイマー病の原因物質であるアミロイドβを排除する機能を有する3つのタンパク質を発見したのだとか。

つまり、それらのタンパク質の量が少ないほど、アルツハイマー病を発症するリスクが高く、血液検査によって、この3つのタンパク質の量を調べることで、初期のアルツハイマー病を発見したり、将来のアルツハイマー病の発症リスクを診断する方法です。

その判定精度は約80%とされており、既に今年の4月から自由診療での実用化が始まっており、約400の医療機関で検査を受けることが可能なのだとか。

ちなみに、前述の国立長寿研究センターが開発した検査技術の判定精度は90%以上と、より高確率で判定することが可能なのですが、そちらの実用化はまだしばらく待たなければならないようですので、すでに実用化されている今回の研究成果の意議は大きいと言えますね。

また、これら2つの検査技術が、同じ血液検査で診断できることを考えると、一度の血液検査で異なる2通りのアプローチからアルツハイマー病の発症リスクを診断することで、より判定精度を高めることも可能になるかもしれません。

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category : 認知症・アルツハイマー病

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