アルツハイマー病の原因が真菌の感染である可能性

認知症患者の4~6割をも占めるとも言われているアルツハイマー病は、これまでの研究により、アミロイドβなどの原因物質が脳内に蓄積することにより発症すると一般的に考えられてきました。

しかし、その一方で、アルツハイマー病が伝染病なのではないか、少なくとも特定の細菌やウイルスへの感染が発症リスクを高めているのではないか…との説を唱える研究者も存在していることも事実なのです。

アルツハイマー病患者の脳内に真菌の痕跡を発見

そんな中、スペインの研究チームにより、アルツハイマー病患者の脳内に、真菌の痕跡を発見したとする研究成果が発表されたのです。つまり、アルツハイマー病が伝染性の真菌性疾患である可能性、あるいは真菌への感染がアルツハイマー病の危険因子である可能性が示されたわけです。

分析対象としたアルツハイマー病患者11人の遺体の全てで、脳組織と脳血管に「数種類の真菌種」の細胞や関連物質を発見した。これらは、アルツハイマー病にかかっていない対照群にはみられなかった。

但し、この研究結果について、真菌への感染がアルツハイマー病の原因なのではなく、単にアルツハイマー病によって免疫力が低下したり、食生活や衛生環境の変化によって真菌の感染率が高まった結果であるに過ぎない可能性も否定できないようです。

とは言え、もしも今回の研究結果が示す通り、アルツハイマー病が真菌への感染を原因として発症しているとするならば、有効性が極めて高く、副作用の心配もほとんどない抗真菌薬が多数存在していることから、今すぐにでもアルツハイマー病患者への効果的な治療が可能になるという、大いなる可能性も秘めていると言えます。

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category : 認知症・アルツハイマー病

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