アミロイドβの蓄積過程を動画撮影することに成功!アルツハイマー予防や治療に期待

認知症患者の4~6割をも占めるとされるアルツハイマー病の原因は、まだ完全に解明されていませんが、長らくその原因の一つと考えられてきたのが、脳内に蓄積するアミロイドβと呼ばれるタンパク質です。

今回、金沢大と米カリフォルニア大による共同研究により、人工合成したアミロイドβが蓄積し、線維が作られる過程を動画撮影することに世界で初めて成功しました。

アミロイドβが蓄積されてできる線維の構造には、らせん型と直線型があり、今回の研究により、これらの線維構造を画像として捉えることができただけでなく、らせん型と直線型の両方を併せ持つ、新しいタイプの構造も発見されました。

さらに、このアミロイドβの線維構造が、食塩水の中で蓄積させた場合はらせん型になりやすく、塩化カリウム溶液の中で蓄積させた場合は、らせん型と直線型の両方の構造が多く見られることも確認。

このことから、塩分の組成など周囲の環境によってアミロイドβの線維構造が変わることがわかったのです。つまり、周辺環境を変えることで、この線維構造を人為的にコントロールできる可能性が出てきたわけです。

アミロイドβの線維構造は、アルツハイマー病の病状の差に影響している可能性が高いことから、今後もこの研究を進めることで、たとえアミロイドβが蓄積したとしても、アルツハイマー病の発症を予防できるようになるかも知れません。

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category : 認知症・アルツハイマー病

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