加齢黄斑変性患者の視力を”人工眼”で取り戻すことに成功

加齢黄斑変性と言えば、昨年、日本において世界で初めてのiPS細胞を使った移植手術が実施されました。大いに期待されていたiPS細胞による再生医療が、目の難病である加齢黄斑変性からスタートしたわけです。

今回、そんな加齢黄斑変性において、別角度からの ”世界初” の研究成果が発表されました。それは、英マンチェスター大の研究グループよる、”人工眼”を使った治療に世界で初めて成功したとの報告です。

加齢黄斑変性を発症した80歳の英国人男性に対して行われた治療で、眼鏡に取り付けた小型カメラの映像を、網膜に埋め込んだ電極を介して脳に伝える ”人工眼” によって、一部を残して失われていた視力の大半を取り戻したというもの。

この男性患者は装置の埋め込み手術後、約2週間後の7月1日に装置を起動したばかりですが、人や物の輪郭がとらえられるようなり、家族の顔もわかるようになるなど、その後の経過は非常に良好のようです。

日本で現在も引き続き実施されている、前述のiPS細胞による臨床研究は、加齢黄斑変性の中でも滲出型の加齢黄斑変性患者が対象でした。それに対して今回の患者は、欧米人に多いタイプで、欧米の失明原因の第一位になっている萎縮型の加齢黄斑変性で、現時点で有効な治療法がありません。

その病名の通り、主に ”加齢” を原因として発症するこの目の難病は、誰にでも起こりうる病気です。日本同様、社会の高齢化に伴って、その患者数は年々増加しており、その対策が急がれている中で、この研究成果の意議は大きいと言えますね。

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category : トピックス

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