サケやカニの赤い色素「アスタキサンチン」に脂肪肝予防効果

サケやイクラ、カニ、エビなどの赤い魚介類に含まれる色素「アスタキサンチン」は、カロテノイドの中でも抗酸化力が非常に高く、同じく抗酸化作用に優れているとされるビタミンEの1000倍、βカロテンの100倍にも達するとの報告もあるほどです。

今回、金沢大の研究チームにより、この「アスタキサンチン」に、肥満や糖尿病あるいは過剰の飲酒が原因とされる脂肪肝炎を予防する効果があることが、マウス実験で突き止められました。

研究チームはアスタキサンチンの強力な抗酸化力に着目し、高コレステロールの餌をマウスに3ヶ月間与えて実験を行いました。その結果は次の通りです。

その結果、アスタキサンチンを混ぜたグループは、混ぜないグループより肝臓への脂肪のつき方が50%少なかった。

脂肪がたまることで生じる脂質の過酸化も80%以上抑制され、肝炎の発症を抑えることが分かった。肝硬変につながる肝臓の炎症や線維化も80%改善していた。

脂肪肝炎は肝細胞に脂肪が蓄積した脂肪肝を原因とする炎症で、悪化すれば肝硬変や肝がんに進む恐れがある病気ですが、現時点ではまだ、生活習慣の改善以外に効果的な治療法はありません。

現在、このアスタキサンチンを配合したサプリメントや化粧水、美容液などの化粧品などが既に存在しますが、今後はより濃度が高く、吸収しやすい薬剤が開発されれば、これまで無かった脂肪肝の新しい治療法として確立するかも知れません。

我が国における脂肪肝の患者は2千万人、脂肪肝炎患者は300万~400万人に達すると推定されています。

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category : 肝臓の病気

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