生後1年以内の犬や家畜との接触で小児喘息の発症リスク低下

世界的に増加傾向にある小児喘息は、ダニや花粉、ペットなどのアレルゲンに起因するアレルギー体質に、ウイルス感染や大気汚染、受動喫煙、さらには気象の変化や精神的ストレスなどの様々な環境因子が絡み合って発症するとされています。

特に、生後早期のペットや家畜など動物との接触については、喘息の発症リスク低下との関連性を示す報告が増えているものの、これまでの研究では一貫した結果は得られていませんでした

そんな中、スウェーデンの研究グループにより、2001~2010年に同国で出生した幼小児 約65万児について、犬や農場の登録データ、喘息に関する医療データなどを基にして、生後1年以内の動物接触と喘息との関連について前向きに検討されていたのですが、今回その結果が報告されました。

その注目すべき研究結果は次の通りです。

学童群において,生後1年までの犬との接触は喘息リスクの13%低下と関連していた〔オッズ比(OR)0.87,95%CI 0.81~0.93〕。

(中略)

家畜との接触に関しては,学童群で52%(OR 0.48,95%CI 0.31~0.76),就学前児群で31%(HR 0.69,同0.56~0.84),それぞれ喘息リスクが低下した。

つまり、生後1年以内に犬と触れあうことで、その後の喘息リスクが約13%低下し、同様に、家畜との接触に関しては最大で約52%もの喘息リスクの低下が見られたのです。この結果について研究チームは、次のように結論づけています。

「今回の研究は、犬や家畜に接触した6歳児の小児喘息リスク低下についてエビデンスを提供するもので、家族や医師が乳幼児期の動物との接触の適切性やタイミングを判断する際に有用かもしれない」

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category : その他のアレルギー

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