子どものぜんそく発症に関連する4種の腸内細菌を特定

世界における気管支ぜんそくの患者数は、発展途上国では増加が見られないのに対して、特に先進欧米諸国においては、1950年代以降、その患者数は急増しています。

そのため、帝王切開による出産率の増加や授乳における粉ミルクへの依存、抗生物質の乱用など、先進国に特有な生活様式が原因となっている可能性が指摘されているものの、いまだ一致した見解は得られていませんでした。

ぜんそくリスクの高い子どもに不足している腸内細菌を特定

そんな中、今回カナダの研究チームが、300人以上の子どもを対象として、生後3ヶ月と1年の時点での便サンプルを検査した結果、ぜんそくになるリスクが高い子どもは、生後数ヶ月の間に一部の重要な腸内細菌が不足している可能性が明らかになりました。

さらに研究チームは、ぜんそくに対抗する免疫系の保護に関連していると考えられる4種類の腸内細菌を初めて特定しました。

  • フィーカリバクテリウム(Faecalibacterium)
  • ラクノスピラ(Lachnospira)
  • ベイロネラ(Veillonella)
  • ロシア(Rothia)

但し、この4種類の腸内細菌は、生後3ヶ月の幼児の便サンプルを比べた場合に、ぜんそくリスクとの関連性が見られたものの、1歳になった時点で便サンプルを調べてみたところ、調査対象の子どもの間にほとんど違いが見られなかったのだとか。

つまり、その後のぜんそくの発症率を抑制するためには、少なくとも生後数ヶ月の間に、この4種類の腸内細菌が必要であると考えることができます。

残念ながら現段階では、生後数ヶ月の幼児がどのようにしてこれらの腸内細菌群を獲得することができるのかは不明のままで、その理由を解明するには、更なる研究が必要のようです。

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category : その他のアレルギー

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