自閉症スペクトラム(ASD)を視線で8割判別することに成功

かつて「アスペルガー症候群」との診断名が付けられていた「自閉症スペクトラム(ASD)」は、こだわりの強さやコミュニケーション能力の弱さから、対人関係などに問題を抱える発達障害の一つです。

その特徴は、まったく同じタイプは二人といないというほど人により異なりを見せるため、診断が非常に難しく、「自閉症スペクトラム(ASD)」と確定されるまでに何度も診察を重ねる必要がありました。

今回、福井大や大阪大などの研究チームは、2013年に開発した視線計測機器を活用し、思春期から成人まで(15~41歳)の男性患者の視線を計測することによって、約8割の確率で自閉症スペクトラム(ASD)の判別に成功したと発表しました。

その具体的な実験と研究結果は次の通りです。

20~41歳の男性35人と、15~41歳のASDの男性21人に、表情を変えたり、語りかけたりする人間の顔や、幾何学模様と人の写真を並べた画面を見せて、どこを見るかを計測した。

結果、ASDには特有の視線パターンがあり、その特徴を基に約8割の確率で健常な男性と区別できた。

但し、この視線計測機器での検査結果だけで、自閉症スペクトラムの診断ができるわけではありません。あくまで専門医による診断の材料として有用な指標となるに過ぎませんが、”視線”が客観的な診断指標になりうることを示した今回の研究成果は、自閉症スペクトラムの早期診断、改善に繋がると期待されています。

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category : その他の脳疾患

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