乳歯の中の幹細胞から肝臓細胞を作製!移植で症状改善も確認

”歯”は、エナメル質や象牙質という人間の体の中で最も硬い組織でおおわれているため、その内部にある”歯髄(しずい)”と呼ばれる部分の細胞は、紫外線など外部からの影響を受けにくく、遺伝子が傷つきにくいとされています。

そのため、この歯の中に保存されている「歯髄細胞」が再生医療の重要な素材になると注目を集めていました。

歯髄の幹細胞から肝臓細胞を作製し移植、症状改善も確認

今回、九州大の研究チームは、健康な子どもから”抜けた乳歯”を譲り受け、その内部の歯髄の中で守られていた幹細胞を採取し、これを培養して肝臓の細胞とよく似た細胞を大量に作製。さらにこの細胞を、人為的に肝硬変を発症させたマウスの肝臓に移植したところ、その症状を改善させることに成功しました。

幹細胞は乳歯からだけでなく、脂肪や骨髄などからも採取することができますが、乳歯の中で守られた幹細胞は前述の通り遺伝子の損傷が少なく、何よりも廃棄される歯が原料なので入手しやすいというメリットがあります。

まだマウス実験段階ではありますが、将来的には生まれつき肝機能が悪い難病に対する新しい治療法の確立に繋がる成果であると期待されています。

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category : その他の再生医療

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