体内時計を正しく保つためには”適度なストレス”も重要かも

我々の身体を作っている、ほぼ全ての細胞には約24時間周期の体内時計が存在しています。この体内時計に関しては、日々、様々な角度から研究が進められており、注目すべきトピックスについては、これまでにも何度か取り上げてきました。


ストレスが体内時計に与える具体的な影響が明らかに

この体内時計がコルチゾールやアドレナリンなどの”ストレスホルモン”の影響を受けていることは、これまでの研究でわかっていましたが、今回、早稲田大学の研究チームにより、マウスを使った実験で、より具体的なストレスと体内時計の関連性が明らかにされたようです。その注目すべき研究結果は次の通り。

実際、ストレスを受けることで体内時計が変化するのか?

拘束ストレスをマウスが寝ている時刻に2時間与えたところ、肝臓、腎臓、唾液腺、副腎、脳内の海馬や大脳皮質の体内時計が早まることがわかった。

ストレスを受ける時間により影響の大きさに違いがあるのか?

ストレス負荷の時刻を検討したところ、朝には影響が無く、夕方では体内時計が遅れ、夜では体内時計が組織間でバラバラになった。

慢性的なストレスが体内時計に与える影響は?

週3日間のストレス負荷を5週間続けた結果、ストレスによる体内時計の乱れは見られなくなった。

ストレスが体内時計に影響するメカニズムは?

ストレスの代わりにアドレナリンなどの投与でも同様の変化が起こったことから、ストレスホルモンや交感神経の活性化がストレスによる体内時計変動の作用メカニズムであると考えられる。

体内時計はキッチリ24時間周期ではないので、どうしても少しずつズレが生じてしまいます。そんな体内時計のズレを日々修正し、体内時計をリセットするために重要なのが、”光” と ”食事” であると考えられてきました。

今回の研究成果により、実は ”適度なストレス” も体内時計を正しい時刻に保つのに重要である可能性があり、しかも、適度な運動やトレーニングなどで分泌されるアドレナリンを、その適度なストレスとして使用できることが示唆されたと言えます。

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category : 体内時計

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