外来血圧の大きな変動は心筋梗塞や脳卒中のリスク因子

家庭で測る血圧を”家庭血圧”と呼ぶのに対して、病院や診療所などの診察室で測る血圧を”外来血圧(診察室血圧)”と呼びます。血圧は様々な要因で変動するため、外来血圧の変動はこれまであまり気に留められていませんでした。

ところが今回、高血圧患者を対象にした大規模な臨床試験”ALLHAT”の事後解析の結果、受診のたびに外来血圧が大きく変動する患者は、冠動脈疾患や心筋梗塞、脳卒中などの心血管疾患リスク、総死亡リスクが高いことがわかりました。

臨床試験の登録患者約2万5千人を、外来で測定した収縮期血圧の変動幅で5群に分け、変動幅が6.5mmHg未満の最低群と、14.4mmHg以上の最高群を比較した結果は次の通りです。

致死的冠疾患または非致死的心筋梗塞の多変量調整ハザード比は1.30(95%信頼区間1.06-1.59)、総死亡のハザード比は1.58(1.32-1.90)、脳卒中のハザード比は1.46(1.06-2.01)、心不全のハザード比は1.25(0.97-1.61)になった。

また、収縮期血圧だけでなく、拡張期血圧についても、外来血圧の変動幅が大きい人ほど、心筋梗塞や脳卒中などの心血管イベントと総死亡のハザード比が高かったようです。

今回の研究成果は大規模臨床試験の結果を事後解析したものなので、外来血圧に限定したものですが、家庭で測る家庭血圧も、測る度に血圧数値に大きな変動があるような方は注意した方が良いかも知れません。

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category : 高血圧症

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