がん細胞だけを叩く!ホウ素中性子捕捉療法の最終段階の治験が今月よりスタート

がん細胞の周りの正常組織にも大きなダメージを与えてしまうという従来の放射線治療の欠点を補い、正常細胞にはあまり損傷を与えることなく、がん細胞だけを選択的に狙い撃ちできる新しい放射線治療「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」の驚きの臨床試験結果について、以前に取り上げたことがあります。

がんを内側から破壊!ホウ素中性子捕捉療法の臨床試験で驚きの結果

「ホウ素中性子捕捉療法」の具体的な解説については、「”ホウ素中性子捕捉療法”とは?」を参照していただければと思います。ここでは、当時まとめられた約12年に及ぶ臨床研究の驚くべき結果についてだけ、簡単に触れておくことにします。

2001~2013年までの約12年間に治療を受けた37人中、54%に当たる20人で腫瘍が消え、残りの35%に当たる13人で腫瘍の縮小が認められました。つまり、「ホウ素中性子捕捉療法」により、実に約9割にも及ぶ被験者に顕著な治療効果が確認されたわけです。

最終段階の治験がスタート!5年後にも先進医療認定へ

そして今月より、国立がん研究センター中央病院(東京都)、総合南東北病院(福島県)、大阪医科大(大阪府)の3病院で、この新しい放射線治療「ホウ素中性子捕捉療法」の実用化に向けた最終段階の治験が開始されることになりました。

今回は悪性脳腫瘍を再発した患者を対象に、その安全性と生存率などから治療効果が検証され、早ければ5年後にも先進医療に認定されることを目指しているのだとか。今後の治験の行方に注目しましょう。

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category : がん治療・がん研究全般

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