脳出血リスクは血糖値が低くても上昇!?3万人の大規模調査で意外な結果

過去1~2ヶ月の血糖値の平均的な状態を反映する ”HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)”は、糖尿病の診断や血糖コントロール状態の指標とされる数値です。

この ”HbA1c” の値などが高いと糖尿病と診断され(”HbA1c”の値が 6.5%以上で糖尿病の疑いが強いとされます)、これまでの研究で、糖尿病が心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患リスクを上げることは知られていました。

3万人を対象にした大規模調査で意外な結果が

そこで、国立がん研究センターと東京女子医大などの研究チームは、心筋梗塞や脳卒中の発症リスクと ”HbA1c” との関係について、全国の男女約3万人を対象にして、1998年~2009年に渡って追跡調査を実施していたのですが、今回、次のような意外な結果が得られたのだとか。

HbA1cが正常値(5.0~5.5%)の場合と比較して、5.0%未満の場合の発症リスクは、脳出血1.72倍▽脳梗塞1.47倍だった。一方、6.5%以上と高い場合は、脳出血1.15倍▽脳梗塞2.29倍だった。

つまり、脳梗塞に関しては ”HbA1c” の数値の上昇によって、リスクも高くなっていたのに対して、脳出血に関して見れば、逆に糖尿病と診断されるほど ”HbA1c” の数値が高い人の方が、”HbA1c” の数値が正常範囲の人よりも、発症リスクが低いという意外な結果が出たのです。

現時点ではこの調査結果を理論的に説明することはできず、さらなる研究が必要となるのですが、血糖値が低いことで脳出血の発症リスクが上昇したとは考えにくく、研究チームは、その他の要因が ”HbA1c” に影響している可能性があるのではないかと見ているようです。

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category : 脳卒中

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