中年期の運動能力の低さが20年後の脳の萎縮に関連

脳はどうしても年をとるに従って萎縮する傾向にあり、それが進むと認知機能の低下を招き、それがさらに進めば認知症に繋がる危険性もあります。

但し、脳が萎縮する原因は加齢だけではありません。その一つとして以前に当サイトでは、睡眠時間が短い高齢者ほど脳の萎縮ペースが速く、それに伴う認知機能の低下が進むペースも大きくなるとの報告を取り上げたことがありました。

睡眠時間が短い高齢者は脳の萎縮が速く、認知機能の低下も進む

中年期の運動能力と20年後の脳の萎縮度を大規模調査

そして今回、アメリカのボストン大学などの研究チームにより、年をとってからの脳の萎縮の進み具合は、中年期の運動能力の低さにも関連がある可能性が示されたのです。

研究チームは、認知症や心疾患のない平均年齢40歳の約1,500人を対象に、ランニングマシンで運動をするテストを実施し、中年期における運動能力を測定した上で、20年後に磁気共鳴断層撮影装置(MRI)で脳の状態を調べました。

その結果、中年期に運動能力の低かった人は、標準的な運動能力の人に比べて、20年後に脳の萎縮が進んでいる傾向があり、心疾患や高血圧を罹患していない人で、脳の老化が1年分進んでいることが判明。さらに、20年後に心疾患の症状があったり、薬を飲んでいる人の場合は、その倍の2年分もの脳の老化が見られたのだとか。

つまり、脳の健康のためには、年をとってからではなく、少なくとも中年期の頃から体を動かす習慣を身に付けておくことがとても重要であること。特に体を動かすことが苦手で、中年期以降に心疾患などの持病をもつようになってしまった人は、体を動かさないことによる脳の萎縮リスクが倍増することを知っておくべきだと言えましょう。

運動をすれば血流量が増え、より多くの酸素が脳に運ばれることにより、脳の萎縮や認知機能の低下を食い止められる可能性があると考えられています。

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category : 認知症・アルツハイマー病

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