乳がん再発を血液検査でより早く、正確に予測する技術を開発

日本人女性の16人に1人が発症すると推定されている乳がんは、女性のがんの中で患者数の最も多いがんです。現在、マンモグラフィ検診の普及などにより、世界的に乳がんの患者数が増えているのに対して、欧米では乳がんによる死亡率は減少傾向にあります。

つまり、欧米では乳がんを早期発見する体制が徐々に整ってきていると言えますね。ところが日本における乳がんの死亡率は、欧米諸国に比べると比較的低い水準ではあるものの、逆に数値自体は増加傾向にあり、近年特に早期発見が課題となっています。

乳がんの再発を、現在の技術よりはるかに早く、正確に予測!

そんな状況の中で、今回、英がん研究所の研究チームは、乳がんの罹患歴のある患者を対象として、簡単な血液検査によって、将来の乳がんの再発可能性を、現在の技術よりはるかに早く、正確に予測する技術を開発しました。

化学療法と乳がん切除術を受けた乳がん患者55人を対象に、腫瘍と血液のサンプルを採取し、外科手術の直後と、その後6ヶ月ごとに今回の血液検査を実施した結果は次の通りです。

結果、がんが再発した女性15人のうち、12人でその再発を血液検査で正確に予測できた。また、従来型のスキャンで腫瘍が明白に検出可能になるより、平均約8か月早い時点でがんが検出されている。

但し、現時点においては、この血液検査を実施する上において技術的な課題がまだいくつか残っており、この検査方法が病院で利用可能になるまでには、あと数年を要すると見られています。

しかし、研究チームによると、今回よりもはるかに大規模な臨床試験が来年にも開始される予定で、これにより実用化を少しでも早めたいと考えているとのことです。今後の研究に期待しましょう。

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category : 乳がん

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