オリーブオイルとナッツ豊富な地中海食に乳がん初発予防効果

オリーブオイルやナッツ類には、血中の中性脂肪を減らし、コレステロールを調整して動脈硬化を予防したり、血栓ができるのを防ぐ働きがある不飽和脂肪酸が豊富に含まれています。

実際、過去にスペインで実施された大規模比較試験「PREDIMED」で、このオリーブオイルやナッツ類が豊富な地中海食に、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患予防効果や認知機能の低下抑制効果などが確認されていました。

そして今回、この「PREDIMED」の調査結果を後付け解析したところ、オリーブオイル(エクストラバージンオリーブオイル)やナッツ類が豊富な地中海食に、乳がんの初発予防効果があったことが新たに確認されたようです。

比較試験「PREDIMED」は、55~80歳の7,447例をランダムに、オリーブオイル群、ナッツ群、さらにその対象群として脂質制限食群の3群に分け、それぞれの予後の評価が行われたものですが、今回の後付け解析は、乳がんの既往のない女性4,152例を対象として、その後の乳がん発症の状況を調べたものです。その注目すべき調査結果は次の通り。

中央値4.8年(SD 1.7)時点で35例の浸潤性乳がん発症が確認された。観察集団内の1,000患者・年当たりの乳がん発症者の割合は対照群の2.9に対し,EVOO群1.1,ナッツ群1.8と低下していた。

対照群(脂質制限食群)と比較したEVOO(エクストラバージンオリーブオイル群),ナッツ各群の乳がん発症の多変量調整後ハザード比はそれぞれ0.32(95%CI 0.13~0.79),0.59(同0.26~1.35)であった。

大規模なランダム比較試験における長期の食事介入によって、乳がんの初発予防の有効性が確認されたのは初めてなのだとか。但し、今回の研究結果は観察集団内の乳がん発症数が35例と少ないこと、あくまで後付け解析の結果であることなどの限界も指摘されています。

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category : 乳がん

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