息を吹きかけるだけでがんを診断できる高精度センサー 2022年にも実用化へ

現在、日本人の死因トップであるがん。年間約40万人もの人が、がんを原因として命を落としている一方で、我が国のがん検診の受診率は、先進欧米諸国の半分程度に当たる約40%にとどまっています。

がんを早期に発見することの重要性については、今や誰もが認識するところであると言えるにも関わらず、がん検診の受診率が伸びない理由は、「時間がない」「費用が高い」「検査に痛みを伴うものがある」などが多いようです。

息を吹きかけるだけで手軽にセルフチェック

そんな中、今回、息を吹きかけるだけで、がんなどにかかっている疑いを診断できる高精度センサーが、国立研究開発法人の物質・材料研究機構や京セラ、NEC、大阪大など産官学合同で開発されました。

この高精度センサーは、数ミリ四方の小さいチップに搭載された”膜”が、呼気に含まれる特定のがん種に特有な含有物質を検知し、がんの疑いがあるかを判定する仕組みです。

そして、特筆すべきはその製造コストで、このセンサー自体はたった数百円ほどで量産可能なのだとか。そのため将来的には、スマートフォンなどに組み込むなどして、個人ががんなどを手軽にセルフチェックできる機器として用いることも検討されているようです。

つまり、この高精度センサーは、前述したがん検診の受診率が伸びない理由である、「時間がない」「費用が高い」「検査に痛みを伴うものがある」を全てカバーした画期的な検査技術となる可能性があるわけです。

但し、この検査技術の実用化には、がんの臭い物質に関するデータの収集や精度を高めるための開発、さらには国による医療機器の認証などが必要で、まだ6年ほどかかる見通しです。

6年後の2022年には、誰もがスマホを片手に気軽にがんのセルフチェックができる時代がやってくる日が来るのかも知れません。さらなる研究に期待しましょう。

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category : がん治療・がん研究全般

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