気管支ぜんそくを悪化させるキノコの胞子を特定!胞子除去で予防も

これまでの研究で、特定のキノコの胞子が気道でアレルギー反応を引き起こすことがわかっており、気管支ぜんそくを悪化させる一因になると考えられてきました。

今回、石川県済生会金沢病院の小川晴彦医師らの研究チームは、2012年4月からの1年間、気管支ぜんそくで受診した患者92人のたんを採取して調べたところ、67人から何らかの真菌(カビ)が見つかり、このうち患者全体の33%に当たる30人から、真菌の一種で”担子菌”と呼ばれるキノコの胞子が見つかりました。

さらに検出された担子菌の胞子を解析すると、その52%が長引くせきの一因であると指摘されていたヤケイロタケで、7%が慢性副鼻腔炎の症状を悪化させ、下気道で粘りの強い分泌物を出して肺機能を悪化させるとされていたスエヒロタケだったのだとか。この二つのキノコの胞子は、これらの症状を引き起こすのみならず、喘息症状の悪化にも関与している可能性が出てきたわけです。

キノコの胞子を除去できれば喘息の予防も可能に!

ヤケイロタケ、スエヒロタケのいずれのキノコに対しても、真菌感染症に一般的に使われている抗真菌薬が有効なので、的確に診断さえされれば、症状の緩和はおろか治癒をも期待できるとのことです。

但し、たとえ治癒できたとしても、生活空間にこれらのキノコの胞子がある限り、気管支喘息を再発する可能性があります。逆に、生活空間でこれらの胞子にさらされるのを回避できれば、再発だけでなく、気管支ぜんそくの発症を予防できる可能性もあるわけです。

研究チームによると、今後は空調機器メーカーと協力して、これらのキノコの胞子を除去できる空気清浄機を開発するなど、産学が連携して対策を進め、担子菌に対する総合的な治療戦略の構築を目指しているとのことです。

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category : その他のアレルギー

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