がん細胞に結合する抗体でがん細胞を殺傷、腫瘤の縮小を確認

最新のがん統計によると、2013年にがんで死亡した人のうち、肺がんによる死亡者数は男性でトップ、女性でも大腸がんについで2番目に多く、肺がんは、がんの中でも最も罹患率が高く、かつ死亡率の高いがん種だといえます。

そんな肺がんの中でも、特に成長が早く、転移しやすい小細胞がんが、肺がん全体の約15%を占めており、他の部位にまで転移し広がってしまった段階の進展型小細胞がんは、悪性度が極めて高く、いまだ有効な治療法が確立していないのが現状のようです。

がん細胞にのみ結合しがん細胞を殺傷する抗体を開発

今回、東京大学を中心とする研究グループは、がん細胞にのみ結合する抗体 ”90Y標識抗ROBO1抗体” を開発し、そんな悪性度の高い小細胞肺がんを移植したマウスにこれを投与したところ、がん細胞を殺傷し、腫瘤を顕著に縮小させる効果があることを確認しました。

まだマウス実験の段階ではありますが、このような抗体をがん細胞に集積させることで、体内から放射線治療をする ”放射免疫療法” が、進展型小細胞肺がんの根治や余命の改善に向けた治療法の確立につながると期待されています。

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category : がん治療・がん研究全般

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