2016年にがんと診断される患者数、初の100万人超えの予測

がん統計における罹患者数データや、がんによる死亡者数データは、数年遅れて公表されますが、国立がん研究センターは、2014年度より、その遅れを数学的な手法で補正して、現時点でのがん統計の予測値を算出してきました。

そして今日、国立がん研究センターは、2016年に新たにがんと診断される患者数と、がんによる死亡者数の統計予測を算出し、その結果を同センターらが運営するウェブサイト「がん情報サービス」にて公開しています。

2016年のがん統計予測|がん情報サービス

以下、がん罹患者数予測とがんによる死亡者数予測における、がん部位別順位の上位5部位のデータを抜き出してみました。

2016年がん罹患者数予測(上位5位)

部位別順位 男女総合 患者数
第1位 大腸 147,200
第2位 133,900
第3位 133,800
第4位 前立腺 92,600
第5位 乳房 90,000
合計 全がん 1,010,200

【男性】2016年がん罹患者数予測(上位5位)

部位別順位 男性のがん 患者数
第1位 前立腺 92,600
第2位 91,300
第3位 90,600
第4位 大腸 84,700
第5位 肝臓 29,000
合計 全がん 576,100

【女性】2016年がん罹患者数予測(上位5位)

部位別順位 女性のがん 患者数
第1位 乳房 90,000
第2位 大腸 62,500
第3位 43,200
第4位 42,600
第5位 子宮 30,200
合計 全がん 434,100

2016年がんによる死亡者数予測(上位5位)

部位別順位 男女総合 死亡者数
第1位 77,300
第2位 大腸 51,600
第3位 48,500
第4位 膵臓 33,700
第5位 肝臓 28,100
合計 全がん 374,000

【男性】2016年がん死亡者数予測(上位5位)

部位別順位 男性のがん 死亡者数
第1位 55,200
第2位 31,700
第3位 大腸 27,600
第4位 肝臓 18,300
第5位 膵臓 17,100
合計 全がん 220,300

【女性】2016年がん死亡者数予測(上位5位)

部位別順位 女性のがん 死亡者数
第1位 大腸 24,000
第2位 22,100
第3位 16,800
第4位 膵臓 16,600
第5位 乳房 14,000
合計 全がん 153,700

罹患者数、死亡者数のいずれも上位5部位の順位自体は、昨年から変化はなかったものの、年間の新規がん罹患者数の予測が、今回初めて100万人を超えました(1,010,200人)。

この新たにがんと診断される患者数は、統計を取り始めた1975年から増え続けており、この40年で約5倍に及んでます。これは、がんの発症率が上がる高齢者人口が増加していることにも起因していますが、診断精度の向上によってがんの発見率自体が上がっていることもその大きな要因であると考えられています。

がん検診の受診率が上がれば、一時的に罹患者数は増えてしまいます。しかし、その一方で、がんによって死亡する人の数は確実に減らせることが可能です。やはり積極的な受診による早期発見が何よりも大切だと言えますね。

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category : がん治療・がん研究全般

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