今後10年間の脳梗塞や心筋梗塞リスクがわかる!予測モデルを開発

脳梗塞や心筋梗塞などの生活習慣病の発症には、食生活や運動、喫煙や飲酒習慣などの生活習慣が深く関与しており、これを改善することによって、それらの疾患の発症を予防することも十分に可能であると考えられています。

そこで、国立がん研究センターや藤田保健衛生大学などの研究チームは、茨城、新潟、高知など5県で、これまで脳梗塞や心筋梗塞を発症したことのない40~69歳の男女 15,672人を対象に、検診結果や生活習慣を調べ、その後平均16年間に渡る追跡調査を実施しました。

そして今回、研究チームは、追跡期間中に脳梗塞を発症した552人、心筋梗塞を発症した192人のデータを分析し、40~69歳の人が今後10年間に脳梗塞や心筋梗塞を発症するリスクを予測する計算モデルを開発しました。

この計算モデルは現在、藤田保健衛生大学のサイト上で公開されており、誰でもご自分のリスクを計算することができるようになっています。是非この機会に、直近の検診結果を片手に確認してみてはいかがでしょうか。

循環器疾患リスクチェック

脳梗塞と心筋梗塞の発症リスク予測に必要なデータは次の通りです。

  • 年齢
  • 性別
  • 降圧剤使用の有無
  • 収縮期血圧(上の血圧)
  • 拡張期血圧(下の血圧)
  • 糖尿病の治療
  • 血糖値
  • 喫煙習慣の有無
  • HDL(善玉)コレステロール値
  • LDL(悪玉)コレステロール値(※)
  • 中性脂肪(トリグリセライド)値(※)

※ LDLコレステロールと中性脂肪の値がわからない場合は、代わりに「総コレステロール値」を入力します。

予測モデルの目的はリスクのシミュレーションです

脳梗塞や心筋梗塞は、時に死にも直結する恐ろしい病気ですが、この予測モデルは、この10間にこれらの疾患を発症する具体的なリスクを、単に把握するためだけのものではありません。

検診成績や生活習慣の改善を実践することで、実際にどの程度のリスク低減効果が得られるのかを手軽にシミュレーションできることが最大の狙いです。

例えば、現在喫煙習慣のある人であれば、禁煙を実践することでどの程度のリスク低減が見込めるのかがわかるでしょう。中性脂肪や悪玉コレステロール値が高い人は、過食を控え日常的な運動を実践することで、大幅なリスク低減効果が実感できるはずです。

このシミュレーション結果から、それぞれが実行可能な対策を立て、これを日々実践することで、脳梗塞と心筋梗塞の予防に役立てることこそが、この予測モデルの真の目的であると言えます。
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category : トピックス

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