禁煙補助薬「チャンピックス」に新たな相互作用と副作用の警告

現在、禁煙補助薬として広く処方されている「チャンピックス」に関して、米国食品医薬品局よりその安全性に関して、今回、新たな注意喚起が公表されました。
米国食品医薬品局が今回の警告の対象としているのは、厳密には禁煙補助薬「バレニクリン(一般名)」で、「チャンピックス」は日本で販売されている「バレニクリン」の商品名です。

チャンピックスに新たな相互作用と副作用の警告

米国食品医薬品局は、「バレニクリン」を製造販売するファイザー社からの症例報告、副作用報告システムのデータベースや文献などを精査した結果、新たに次のような相互作用や副作用の恐れありとの警告を発しました。

同薬とアルコールとの相互作用については企業報告とFAERSの報告で48件の有害事象を同定。

うち11例で,同薬とアルコールの同時使用で酩酊状態の増強を含むアルコール耐容性の減少が,37例に攻撃的行動が見られた。攻撃的行動が報告された37例のうち22例は他人への暴力行為や器物損壊を起こしていた。さらにこのうち16例は自分が起こした他害行為に関する記憶の喪失が見られた。

痙攣発作については,FAERSおよび文献において,同薬使用中の症例に関する報告が64例見つかった。(中略)

うち37例に同薬使用開始前の痙攣の既往がなく,このうち10例には同薬以外の関連因子が見いだせなかった。残りの27例では抗精神病薬など,痙攣に対する閾値を下げる可能性のある薬剤の併用が報告されていた。

つまり、バレニクリンとアルコールとの併用により、普段よりもアルコールに弱くなる場合があること、時として攻撃的行動や記憶喪失に繋がる酩酊作用の増強が起こる可能性があること。

また、これまでにもバレニクリンの副作用として、服用後のめまいや眠気、意識障害などの可能性を考慮して、服用後の自動車の運転など、危険を伴う機械の操作が制限されていましたが、今回、まれにではありますが、さらに痙攣(けいれん)を起こす可能性のあることが判明したのです。

現在、禁煙補助薬「チャンピックス」を服用中の方へ

現在、禁煙補助薬「チャンピックス」を服用されている方は、普段よりもアルコールに弱くなる可能性があるため、ご自身のアルコール摂取許容量が把握できるまでは、飲酒量を減らすべきだと言えますね。

また、これまでに痙攣の経験がある場合は、チャンピックスの服用を中止して主治医にその旨を告げる必要があると言えますし、痙攣の既往がない場合であっても、もし同薬の使用中に痙攣発作が生じた場合には、たとえ軽いものであっても直ちに医療機関を受診するようにしましょう。

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category : 喫煙習慣・飲酒習慣

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