レモンの酸味”クエン酸”に骨密度上昇、降圧効果を確認!

骨粗しょう症はロコモの最大原因です

最近、「ロコモ」という言葉をよく耳にするようになりました。超高齢化社会を迎える日本の将来を危惧して、2007年に日本整形外科学会が提唱した概念で、正式には「ロコモティブシンドローム」と言います。

「ロコモ」とは、筋肉や骨、関節、軟骨といった身体を動かすために必要部分に障害が起こり、立ったり歩いたりといった基本的な運動機能が低下している状態を指します。

このロコモの原因となる病気には、骨量が低下して骨がもろくなる「骨粗しょう症」、ひざ関節の軟骨のすり減りなどが原因でひざに慢性的な痛みが生じる「変形性膝関節症」、背骨の中を通る神経が圧迫されて足腰に痺れや痛みが生じる「脊柱管狭窄症」があります。

その中でも骨粗しょう症は、ちょっとした転倒でも骨折に至ってしまい、それが引き金となって寝たきりになるケースが少なくなく、ロコモの最大の原因であると考えられています。

そして今回、そんな骨粗しょう症を予防し、改善する可能性を秘めた、ごく身近な栄養素に関する注目すべき研究成果が発表されました。

クエン酸のカルシウム吸収促進作用に着目

県立広島大などの研究チームは、レモンの酸味の主成分であるクエン酸がもつカルシウムの吸収促進作用に着目し、特に骨粗しょう症リスクが高いとされる中高年の女性44人に対して、半年間に渡って、カルシウムを配合したレモン果汁飲料を、毎日200ml飲んでもらうという調査研究を実施しました。

その結果、骨から血液中に溶け出すカルシウムの量が、平均約14%も抑制されており、骨密度も調査開始後3ヶ月で平均 1.32%上昇し、この効果は半年後もほぼそのまま保たれていることがわかったのです。

血圧降下作用も確認

また、骨密度の上昇以外にも、平均134.6mmHgだった収縮期血圧が、調査開始後1ヶ月で125.6mmHgまで降下するという副次的な効果も確認されました。こちらの効果も、骨密度同様に半年後も継続していたのだとか。

現時点で、その具体的なメカニズムは明らかではありませんが、骨粗しょう症と高血圧は加齢とともに進行する病気です。今後ますます高齢化が進む我が国においては、もはや国民病と言っても過言ではありません。

いつまでも自分の足で歩き続け、健康寿命をできる限り延ばしていくためにも、この2つの国民病を予防し、改善する可能性を秘めたクエン酸に、今後も注目が集まりそうですね。

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category : 骨粗しょう症

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