大腸がんの転移にブレーキをかけるタンパク質を特定

大腸がんの転移を抑える働きをするタンパク質が特定されました。愛知県がんセンター研究所の研究チームによるもので、世界初の研究成果です。

昨年発表された最新のがん統計によると、2014年にがんで死亡した人のうち、大腸がんで亡くなった人は女性で最も多く、男性でも肺がん、胃がんに次いで多い状況にあります。

大腸がんは転移しやすいがんとして知られており、大腸がんの転移については、昨年、細胞間の情報伝達経路である「Wntシグナル」に着目して、がん細胞の増殖を抑える新たな化合物「NCB-0846」の開発に成功しています。

大腸がんの再発や転移を抑制する新化合物「NCB-0846」を開発

しかし、現時点ではまだ、その詳しい転移の仕組みはわかっていないのが現状のようです。

グループは、異なる働きをするタンパク質を備えたがん細胞をマウス70匹の大腸に移植。100日後、肺や肝臓などへの転移を調べると、転移していなかったマウスでは「HNRNPLL」が減少していなかった。

次にこのタンパク質を減らした、がん細胞を移植した結果、転移が起きたため、タンパク質に転移を抑える働きがあると結論付けた。

今回、タンパク質「HNRNPLL」が大腸がん転移のブレーキ役を果たしていることが初めて突き止められました。

まだ現時点ではマウス実験レベルの成果ではありますが、もしもこのタンパク質の減少を抑える薬剤や方法を開発することができれば、大腸がんの転移を抑制することが可能になるかも知れません。

  1. 大腸がん転移のブレーキ役を果たすタンパク質を特定
  2. このタンパク質の減少を抑えることで、大腸がん転移を抑制することが可能になるかも
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category : がん治療・がん研究全般

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