先天性股関節脱臼の予防法や早期発見法が母子手帳の副読本に

赤ちゃんの脚の付け根の関節がずれたり、外れてしまう「先天性股関節脱臼」については、以前に当サイトでも、その発見が遅れてしまう意外な理由について取り上げたことがあります。

赤ちゃんの先天性股関節脱臼の発見が遅れるケースが増加!その意外な理由とは

先天性股関節脱臼の患者数自体、数十年前の10分の1程度にまで激減したがゆえに、今度はこの病気に関する知識のある医師や保健師が減ってしまったため、ゼロ歳児の定期健診で発見することができず、歩き始めてようやく異常にづくケースが増えてきたというものでした。

先天性股関節脱臼は、ごく早い段階で発見できた場合には、おむつの当て方や抱っこの仕方など、日常のちょっとした注意だけで治すことができる反面、診断が遅れると重症化し、専用の治療用の装具を装着しなければならなくなったり、場合によっては手術が必要になるケースも稀にあります。

母子手帳の副読本に予防法や早期発見のポイント

そして今回、日本小児整形外科学会の呼びかけにより、先天性股関節脱臼の診断の遅れによる重症化を防ぐために、母子健康手帳の副読本に、先天性股関節脱臼の予防法や早期発見のポイントが初めて盛り込まれることになり、既に今月から全国で配布されています。

先天性股関節脱臼は痛みを伴わないため、日頃から赤ちゃんを注意深く観察する必要があります。特に、おむつ交換時など、次のポイントをチェックするようにしましょう。

  • 寝る時に特定の方向を向く「向き癖」の反対側の脚が立て膝になっている。
  • 向き癖の反対側の脚の付け根のシワが深い
  • 膝を曲げた状態で股を広げると股関節で音が鳴る。
  • 両足を曲げて膝が外を向くように広げると開きが悪い。
  • 両足を揃えると、太ももやお尻のシワの数が左右で異なる。

診断が早ければ早いほど楽に治すことができますので、もしも「おかしい」と感じた場合には、迷わず受診するようにしましょう。また、副読本では、両脚をM字形に曲げた「コアラ抱っこ」にすることや、両脚を締め付ける衣服を避けるなどの予防法についてのアドバイスも記載されています。

日本小児整形外科学会の調査によると、先天性股関節脱臼と診断された子どもの6人に1人が、治療が難しくなってしまう1歳以上だったのだとか…

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category : 赤ちゃんの健康

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