排便頻度が低いほど心筋梗塞や脳卒中で死亡するリスク上昇

これまでの研究で、便秘は心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患の発症と関連することが示されていたものの、より具体的な排便頻度と、心血管疾患による死亡リスクとの関連について検討した大規模研究は見当たりませんでした。

そんな中、東北大の研究チームが、40~79歳の日本人約4万5千人を対象にした大規模調査のデータを用いて、心血管疾患による死亡リスクと排便頻度との関連について分析したところ、排便回数と同リスクとの関連性が明らかになりました。

研究チームは、被験者を排便頻度によって下記の3群に分け、循環器疾患による死亡、虚血性心疾患による死亡、脳卒中による死亡との関連を検討。

  • 1日1回以上群
  • 2~3日に1回群
  • 4日に1回以下群

約13年に及ぶ追跡期間中に、2,028人が心血管疾患の発症が原因で死亡し、その排便頻度との関係について分析した結果は次の通りです。

「2~3日に1回群」、「4日に1回以下群」の全体的なCVD死亡リスクは、「1日1回以上群」と比較して、有意に高かった[多変量ハザード比はそれぞれ1.21(95%CI:1.08~1.35)、1.39(95%CI:1.06~1.81)]。

つまり、毎日1回以上スッキリ排便している快便の人に比べて、排便が2~3日に1回程度の便秘気味な人が、心血管疾患により死亡するリスクは約 1.2倍に、4日に1回以下の慢性的な便秘を抱えている人の同リスクは、約 1.4倍に跳ね上がることがわかったのです。

特に今回の研究結果は、多くの日本人集団を対象とした研究に基づくものであるという点で注目されています。

現時点では、慢性的な便秘がどのように心血管疾患による死亡リスクに影響を与えているかについては、まだよくわかっていませんが、今回の研究成果を契機に、今後、そのメカニズム解明を目指した研究が、ますます進むことが期待されています。

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category : トピックス

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