エボラ出血熱、未承認ワクチンと回復患者の血清治療で封じ込め

最も有望な未承認ワクチン、11月から投与の見通し

先日、西アフリカで拡大し続けているエボラ出血熱による死者数が、2,000人を突破したとの発表がありました。これはこれまでの流行による最大死者数280人を大幅に超える、まさに史上最悪の大量感染と言えます。

今現在、エボラ出血熱については承認された薬やワクチンがありません。この危機的な状況の中、未承認薬の使用について注目が集まっていたわけですが、先日、WHO(世界保健機関)により2日間に渡って未承認の治療薬やワクチンの使用についての専門家会議が開催されました。

その結果、最も開発が進んでいる米、英の製薬会社が製造している2種類のワクチンについて、臨床試験で安全性が確認できれば11月から保健従事者に対して、優先的に投与できるとする見通しが示されました。

回復患者の血液抗体活用も

また、エボラ出血熱に感染すれば必ず死に至るわけではありません。その死亡率は約53%と見られています。つまり、エボラ出血熱患者の中には自然治癒した患者も存在するのです。

そして、回復した患者はエボラウイルスに対する抗体を持っており、別の患者にその血清を投与すれば、エボラウイルスに対する免疫を高められる可能性があると考えられます。

エボラ出血熱により多くの死者が出ていると言うことは、その一方で自然治癒し、生存している人も多く存在するということ。それはすなわち、多くの血清を提供できる可能性があると言うことです。

今回、WHOはこの回復患者の血清治療に対しても、「優先課題」とすることで合意しました。まだまだエボラ出血熱封じ込めに向けた道筋は見えない状況ですが、WHOによるこの2つの対策が功を奏すことを願うばかりですね。

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category : その他の感染症

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