受動喫煙による死者数が年間15,000人!倍増した理由は?

受動喫煙による弊害には、心筋梗塞や狭心症などの心疾患や肺がん、脳卒中など様々な疾患の発症リスクを上げる他、妊婦が受動喫煙にさらされた場合、流産や早産の危険性が高まるだけでなく、生まれてくる子どもに小児喘息や行動障害を発症する確率が上がるとされています。

また、少し変わったところでは、受動喫煙が幼児の虫歯リスクと関連しているという、京都大学の研究チームによる最近の報告も大きな話題となり、当サイトでも取り上げています。ご家庭内に小さなお子様がおられる愛煙家の方は、是非この機会にご一読いただければと思います。

子どもの目の前での喫煙は幼児の虫歯リスクを倍増させる

そして今回、厚生労働省の調査の結果、そんな受動喫煙が原因で死亡する人は、国内で年間 15,000人に上るとの推計結果がまとめられ、世界禁煙デーにあたる5月31日に発表されました。

ちなみに、2010年に実施された前回調査では 6,800人であったことを考えると、数字だけを見ると、この6年で倍増したことになります。

もっとも、成人の喫煙率が、男女ともにこの10年間で減少傾向にあるにもかかわらず、受動喫煙による死亡者数の推計が倍増しているのには、次のような理由があるようです。

受動喫煙による推計死者数が倍増した理由

受動喫煙による様々な弊害のうち、これまで直接死因に繋がる疾患としては、肺がんや心筋梗塞などが対象とされてきましたが、前回の調査以降、新たに脳卒中や乳幼児突然死症候群(SIDS)にも因果関係があることがわかりました。

今回の調査では、これらの疾患による死亡者数も推計結果に反映されたためで、特に、脳卒中による死亡者数の推計、約 8,000人が上積みされたことが、倍増した主な理由ということになります。

今回発表された、受動喫煙との因果関係が判明している疾患別の推計年間死亡者数は次の通り。

脳卒中 8,014人
虚血性心疾患(心筋梗塞など) 4,459人
肺がん 2,484人
乳幼児突然死症候群 73人

妊婦や子どもの前での喫煙を控えることはもちろんですが、狭心症などの何らかの心疾患を抱えている人や、特に、今回の調査で推定死者数の半数以上を占めることになった脳卒中リスクの高い人(高血圧や糖尿病、脂質異常症などを有する人など)に対しても、十分な配慮が必要だと言えますね。

今や、受動喫煙を減らすために国レベルで法規制するのが国際的な流れです。厚労省は、2020年に開催予定の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、受動喫煙対策を強化する方針です。

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category : 喫煙習慣・飲酒習慣

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