動脈硬化が進行すると認知症リスクが3倍に跳ね上がる!

「認知症」と言って、まず真っ先に思い浮かぶのは、認知症全体の4~6割を占めるとも言われている「アルツハイマー病」ですが、実はその次に多いのは「脳血管性認知症」です。

脳の神経細胞にアミロイドβという異常なタンパク質が、長い年月をかけて蓄積することが発症の原因と考えられているアルツハイマー病に対して、脳血管性認知症を発症する直接的な原因の多くは、脳梗塞や脳出血などの後遺症です。

そして、この脳梗塞や脳出血などの最大の原因と考えられているのが、老化現象や生活習慣上の様々な要因によって、徐々に全身の血管が硬くなる動脈硬化です。つまり、動脈硬化も認知症発症のリスクを高める大きな要因であると言えるのです。

動脈硬化の認知症リスクを具体的な数値で

そして今回、東京都健康長寿医療センター研究所のグループによって、群馬県に住む65歳以上の高齢者 982人のうち、既に認知症が疑われる人などを除いた 526人を対象に、3年以上の長期に渡って、動脈硬化の進行度別の認知機能の低下割合が調べられました。

対象者を動脈硬化の進行度に応じて3つのグループに分けて調べた結果、動脈硬化の進行度が高いグループは、低いグループに比べて、認知機能の低下割合が約3倍も大きいことが分かりました。

認知症研究は日々進歩していますが、現時点においてアルツハイマー病の原因となるアミロイドβの蓄積を遅らせることは可能ですが、蓄積を防ぐことは難しいとされています。これに対して、脳血管性認知症の原因となる動脈硬化は、生活習慣の改善などによって予防することが可能であることから、”予防できる認知症”と呼ばれています。

生活習慣の改善は本人の危機意識と心がけ次第という面があります。その意味で、動脈硬化による認知症リスクを、”約3倍” という具体的な数値で示すことができた今回の研究成果の意議は大きいと言えますね。

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category : 認知症・アルツハイマー病

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