認知症患者の白内障手術が一石二鳥の可能性

白内障と認知症はいずれも加齢とともに発症率が高くなることもあって、この二つの病気の合併は高齢者にしばしば見られます。

残念ながら認知症に対しては、いまだ根本的な治療法が確立していないのが現状ですが、その一方で白内障の治療による認知症への影響についてはあまりよく分かっていませんでした

そこで今回、アメリカの研究チームにより、白内障を合併している認知症患者43例を対象に、白内障手術を実施した場合と、しなかった場合とで、視力と認知機能の変化について検討されました。

認知症患者への白内障手術がもたらす利益

その結果、認知症に合併する白内障の手術により、視力の改善や視力に関連したQOL(Quality of Life:生活の質)の改善が確認されたのはもちろん、記憶や実行機能の低下の抑制、問題行動の抑制なども認められました。

認知症の症状が進むと、たとえ白内障の症状が認められる場合であっても、特に手術などの治療に踏み切らない、または本人の同意がなく踏み切れないケースも少なくないようです。

白内障手術がもたらす利益が、視力関係のQOLの改善のみならず、認知症患者の認知機能の低下の抑制にも及ぶ可能性が示された今回の研究成果の意議は大きいと言えますね。

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category : 認知症・アルツハイマー病

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