握力の弱さや学校教育年数も関与?8つの認知症リスク要因

ちょうど1ヶ月ほど前、この5年間の認知症リスクを把握するための「認知症チェックリスト」に関するトピックスを取り上げました。

この5年間の認知症リスクがわかる!認知症チェックリストをダウンロード

その具体的な内容については、上記の記事に譲りますが、このチェックリストの目的は、単に、この5年間の認知症リスクを算定するためだけのものではありません。認知症を予防するための具体的な行動を起こす”キッカケ”として活用することを目的に開発されたものでした。

8つの認知症リスク要因をリストアップ

認知症予防という点では、この認知症チェックリストには及びませんが、今回、国立長寿医療研究センターなどの研究チームは、計約3,300人を対象に3~16年追跡調査した4つの研究結果を分析した結果、認知症の発症に特に強く関わる危険要因として、以下の8つの要因をリストアップしました。

  • アポE4多型の遺伝子を持つ、家族に認知症の患者がいる
  • 軽度認知機能低下(認知症の前段階)の人
  • 脳卒中、糖尿病、心臓病の持病がある
  • 学校教育を受けた年数が9年以下
  • 難聴がある
  • 身体活動が低下している
  • 握力が男性26キロ未満、女性18キロ未満
  • うつ傾向がある

さらに、今回の分析により判明した、主要な項目の具体的な認知症リスクは次の通りです。

リスク要因 認知症リスク
脳卒中の既往あり 2.6倍
糖尿病の持病あり 1.7倍
心臓病の持病あり 1.5倍
握力が弱い(※) 2.1倍
うつ傾向あり 1.6倍
難聴あり 1.4倍
学校教育年数が9年以下 2.0倍

※ 握力が男性で26kg未満、女性で18kg未満

糖尿病や心臓病などの持病がある人やうつ傾向のある人は、やはりその病状を改善することが認知症予防に繋がると思われますし、難聴の人は、補聴器などの利用によって、認知症リスクを回避することができるかも知れません。

いずれにしても、自身の認知症リスクを把握した上で、心疾患や脳卒中、糖尿病などの生活習慣病やうつを予防し、普段からよく体を動かして体力維持に努めることが、認知症予防に繋がると考えて良さそうです。

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category : 認知症・アルツハイマー病

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