糖尿病は海馬を萎縮し認知症リスク高める!食後高血糖の改善が重要に

これまでの欧米を中心とした研究で、糖尿病患者は認知症の発症リスクが高まること、特に、非糖尿病患者に比べて、脳の記憶をつかさどる領域である海馬の萎縮が進むとの報告が数多く寄せられていました。

これは日本でも同様で、先日、国立長寿医療研究センターなどの研究チームにより公表された、「認知症の発症に特に強く関わる8つの危険要因」の中でも、糖尿病は危険要因の一つとしてリストアップされています。

そして今回、福岡県にある一つの町を50年間研究し続けている、日本が世界に誇る大規模疫学研究である「久山町研究」から、糖尿病患者の脳や海馬の萎縮リスクに関する最新の報告がありました。

久山町研究で糖尿病と脳萎縮リスクとの関連が明らかに

本研究では、65歳以上の福岡県久山町住民1,238人を対象に頭部MRI検査を行い、糖尿病患者(286人)と非糖尿病患者の脳の容積を測定し、糖尿病の各指標との関連が分析されました。

その結果、糖尿病患者は非糖尿病患者に比べて、脳の萎縮が進んでおり、なかでも脳の記憶に関わる部位である海馬の萎縮が進んでいることが判明。また、この傾向は、糖尿病の診断時期が早く、糖尿病の罹患期間が長いほど顕著であることもわかりました。

認知症予防には食後高血糖の改善を

さらに、今回の研究成果のポイントは、この脳や海馬の萎縮リスクは、空腹時血糖ではなく、食後2時間の血糖値上昇に有意に関連していることが分かったことです。

つまり、糖尿病患者の脳の萎縮、特に海馬の萎縮を抑えて、認知症の発症を予防するためには、食後高血糖の改善が重要である可能性が示されたわけです。

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category : 糖尿病

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