拡張型心筋症に対する骨格筋芽細胞シートの移植を実施

大阪大学病院の澤芳樹教授らの研究チームは25日、拡張型心筋症を患う40歳代の男性患者に対して、”骨格筋芽細胞シート” と呼ばれる筋肉のもとになる細胞で作製したシートを移植する手術を実施しました。

薬事承認に必要なデータを医師が主導して集める治験の1例目で、患者の経過は良好。1ヶ月後に検査で問題がなければ退院する見通しなのだとか。

臨床試験の詳細と今後

臨床試験は、患者自身の太ももから筋肉のもとになる細胞を採取して培養し、直径5センチの円形のシート状にした ”骨格筋芽細胞シート” を患者の心臓の表面に移植するものです。

そもそも骨格筋と心筋では筋肉としてのタイプが異なるため、移植した ”骨格筋芽細胞シート” そのものが拍動するようになるわけではありません。しかし、もともとは患者自身の細胞であるため拒絶反応の心配がなく、心臓の細胞に様々な刺激や栄養を与え、弱っていた心筋が活力を取り戻していくと考えられています。

今後1年間に5人の患者に対して移植を実施し、2、3年後には保険適用される見通しで、これまで根本的な治療法は心臓移植しかないとされていた拡張型心筋症に対して、臓器移植に代わる新しい有効な治療法になると期待されています。

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category : その他の再生医療

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