電子たばこで膀胱がんリスクが上昇する可能性を示す2つの最新報告

2つの最新報告で示された電子たばこの危険性

昨日に引き続き喫煙に関するトピックスです。今回は喫煙は喫煙でも、香りや味の成分を添加した溶液をスティック型の電気式器具で加熱し、それにより発生した蒸気を吸う” 電子たばこ ”に関するものです。

” 電子たばこ ”は、従来の紙巻きたばこに比べると、はるかに安全で毒性が少ないとする報告がある一方で、国内で流通する 電子たばこ のほとんどの銘柄で、その蒸気から発がん性物質ホルムアルデヒドが検出されたとの厚労省の調査結果もあり、その安全性を疑問視する声も少なくありません。

そして今回、米国泌尿器学会において、そんな電子たばこの使用により、膀胱がんの発症リスクが上昇する可能性を示唆する2つの最新の研究結果が報告されました。

米・ピッツバーグ大による研究成果

研究チームは、通常の紙巻きたばこによる喫煙を止めて6ヶ月以上経過している電子たばこ使用者13例と、電子たばこを含めて喫煙習慣のない10例を対象に尿検査を実施。

その結果、電子たばこの使用者13例中、12例の尿中から膀胱がんリスクを高めるとされる複数の物質が検出されました。(電子たばこを使用していない10例からは、膀胱がんリスクに関連するいずれの物質も検出されませんでした)

米・ニューヨーク大による研究成果

電子たばこ使用時に生じる2種類のニコチンの代謝産物(発がん性あり)が、培養したヒト尿路上皮細胞のDNA修復を阻害することが判明。

研究チームはこのことから、電子たばこの使用は膀胱がんの発症リスクを上昇する可能性があると結論づけました。

電子たばこの長期的な使用にともなう安全性に疑問

電子たばこには、従来の紙巻たばこの喫煙者が禁煙に踏み切るための手助けとなる側面もあり、電子たばこの利用が完全な禁煙のための一時的なものであれば問題も少ないでしょう。

しかし、単に従来型の喫煙の代替として習慣化し、長期的に電子たばこを利用する人も少なくない現状にあって、今回示唆された膀胱がんへの影響のみならず、電子たばこの長期的な視点に立った安全性を、さらなる研究によって検討する必要がありそうですね。

  1. 電子たばこの使用により、膀胱がんの発症リスクが上昇する可能性を示す2つの最新研究成果
  2. 電子たばこの使用者の9割の尿中から、膀胱がんリスクを高めるとされる複数の物質を検出
  3. 電子たばこ使用時に生じるニコチン代謝産物が、尿路上皮細胞のDNA修復を阻害することが判明
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category : 喫煙習慣・飲酒習慣

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