リンゴ病とも呼ばれる「伝染性紅斑」の患者数が6週連続増加中

ほっぺが赤くなることから”リンゴ病”とも呼ばれている「伝染性紅斑」の患者報告数が6週連続で増加しているようです。

首都圏や東北地方からの報告が目立っており、特に患者報告数が都道府県別で最多となった東京都では北区など、福岡県では福岡市城南区と早良区、新潟県の魚沼、埼玉県の春日部など、一部地域で警報基準値を上回っており、今後の流行状況に注意が必要です。

軽視されがちなリンゴ病の恐ろしい一面

リンゴ病は、ほっぺや腕などに赤い発疹があらわれる特有の症状以外は、微熱程度の発熱や咳、鼻水、鼻づまり、頭痛や関節痛など、まさに風邪のような症状を呈する感染症です。

リンゴ病の原因ウイルスである”パルボウイルスB19”の感染力はそれほど強くないこと、重症化することも滅多になく、ほとんどの場合は自然に治癒することから、軽視されがちな感染症だと言えます。

そんなリンゴ病ですが、一点だけ気をつけなければならないことがあります。

それは、妊婦さんがリンゴ病に感染した場合、胎盤を通じて胎児にも感染してしまう可能性があるのです。その場合、胎児の組織などの水が溜まる「胎児水腫」によって、死産や流産のリスクが高まります

初めての全国規模の調査で驚くべき結果が

リンゴ病については1年半ほど前の2013年10月、厚生労働省により実施された初めての全国規模の調査に関するトピックスを取り上げたことがあります。その時の驚くべき調査結果について、過去記事から引用してみましょう。

胎児への感染が確認されたのが69人で、そのうちの49人が流産、死産したということは、確率にして実に71%を越える結果ということになります。また、胎児への感染が認められた妊婦さんの半数には、りんご病の症状が出ていなかったというのも恐ろしいポイントではないでしょうか。

妊婦さん本人には全く症状が出ていなくても、胎盤を介して胎児に感染する可能性があること。さらに、一旦胎児に感染してしまうと、7割を越える確率で流産や死産となる可能性があることを、まずは妊婦さんやその周りのご家族に周知させる必要があると言えます。

ちなみに、リンゴ病の予防は、風邪やインフルエンザ同様、うがいや手洗いなどの一般的な感染症予防が有効です。

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category : その他の感染症

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