真っ赤なほっぺのリンゴ病で流産・死産の危機が予想以上に!

そもそも「リンゴ病」は、正式名称を「伝染性紅斑」と言い、パルボウイルスB19を原因として発症する感染症の一つです。子供に多い感染症ですが、感染者の咳やくしゃみなどの飛沫を介して拡散するため、大人、特に家庭内で子供から親への感染が多いようです。感染すると10日~20日の潜伏期間を経て、主に次のような症状を発症します。

リンゴ病の主な症状

  • 頬や腕、お腹などが赤くなる
  • 発熱(微熱程度)
  • 鼻水・鼻づまり
  • 頭痛や関節痛

リンゴ病に特有な、ほっぺや腕などが赤くなる症状以外は、風邪のような症状だと言えますね。感染力はそれほど強くなく、症状も重症化することは滅多にありませんし、ほとんどの場合は自然に回復しますので、軽視されがちな感染症ですが、妊婦がりんご病に感染し、胎盤を通じて胎児にも感染してしまった場合、胎児の組織などに水分が溜まる「胎児水腫」による死産や流産の恐れがあります。

初めて行われた大規模調査でわかったこと

今回、全国の妊婦さんを対象とした、厚生労働省による初めての大規模な調査が行われました。「リンゴ病」の流行年だった2011年を対象とし、妊婦検診を実施する全国2,714施設に、妊娠中のウイルス感染について調査した結果は次の通りです。

回答があった1990施設を分析した結果、母から胎児へのパルボウイルスB19感染を69人確認。うち35人が流産、14人が死産、3人が中絶で、残り17人が出産だった。妊婦の半数はリンゴ病の症状がなかった。

胎児への感染が確認されたのが69人で、そのうちの49人が流産、死産したということは、確率にして実に71%を越える結果ということになります。また、胎児への感染が認められた妊婦さんの半数には、りんご病の症状が出ていなかったというのも恐ろしいポイントではないでしょうか。

また、リンゴ病の原因ウイルスである「パルボウイルスB19」を知っている妊婦さんが少なかったとの調査結果もあるとのこと。妊娠中の胎児に大きく影響する感染症としては昨年来、風疹が非常に話題になっていますが、今回の「リンゴ病」に関する知識も広く伝搬させる必要があると言えますね。

リンゴ病は風疹とは異なり、出生児に先天異常が出ることが少ないと言われていますので、その意味では過剰な心配の必要はありませんが、妊婦は人混みを避け、リンゴ病特有の症状を有している人にはもちろん、風邪のような症状を有してる人にも近づかないこと。さらに、うがいや手洗いなどの一般的な感染症の予防対策が重要になります。

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category : 妊婦さん

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