単なる”物忘れ”が脳卒中のリスク因子になる可能性を確認

これまで認知機能検査などで確認できるレベルの認知機能の低下は、脳卒中発症のリスク因子の一つとして考えられてきましたが、そのレベルには至らない単なる”物忘れ”の自覚症状によって、脳卒中を予測できるか否かについては明らかではありませんでした。

”物忘れ”+”高学歴”で脳卒中発症リスクが顕著に上昇

今回、9000人以上もの高齢者を対象にオランダで実施された大規模研究のデータを解析した結果、”物忘れ”の自覚症状がある人は、ない人に比べて脳卒中の発症リスクが有意に上昇することが確認されました。

この結果について研究チームは、微小な脳血管の傷害が”物忘れ”の自覚症状となって現れ、やがてそれが最終的に脳卒中に繋がるのではないかとの見方を示しています。

またその傾向は特に高学歴の人に顕著であり、”物忘れ”の自覚症状がある高学歴の人は、そうでない人に比べて脳卒中の発症リスクが約40%も高く、さらに脳卒中発症までの時間が最短であったことも確認されました。

もっともこの点に関しては、学歴の高低を原因として脳卒中の発症リスクが変動するわけではなく、高学歴の人ほど自身の記憶力のわずかな低下にも気付きやすく、その結果が数値となって現れたに過ぎない可能性が指摘されています。

いずれにしても、たとえ軽度認知障害にも至らない単なる”物忘れ”であっても、それが重なるような場合には、ご自身の脳卒中発症リスクが高まっている可能性を自覚するべきなのかも知れませんね。

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category : 脳卒中

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