心疾患などのリスクがわかる”赤血球の硬さ”が迅速測定可能に

赤血球が硬くなると様々な病気の原因に

血液の主成分である赤血球は、全身の細胞へ酸素を運び、二酸化炭素を運び出す働きをしています。

赤血球は 6~8マイクロメートルの大きさで、厚さが約2マイクロメートルほどの両面の中央がへこんだ円盤状の血液細胞で、本来は非常に軟らかく、直径よりも小さな極細の毛細血管内でも変形しながら流れるようにできています。

ところが、食生活の乱れなどが続くと、赤血球は柔軟性が失われて硬くなり、血管を流れにくくなってしまいます。

血流の悪化は心筋梗塞や脳梗塞などの原因となるだけでなく、血液を全身に送り出す心臓に余計な負荷がかかることから、心疾患を発症するリスクが高くなることがわかっています。

赤血球の硬さが迅速に測定可能に

今回、大阪大大学院の金子真教授らの研究チームは、血液中の” 赤血球の硬さ ”を迅速に測定できるマイクロチップを開発したと発表しました。

このマイクロチップは手の平サイズで、毛細血管を模した直径 3.5~4.5マイクロメートルの3種類の細い管が配置されています。これに血液を流し、赤血球がその管を通り抜ける速さを高速カメラなどで測定するもの。通り抜ける速度が遅いほど、その赤血球は硬いと判定されます。

実際、健康な5人と心臓病患者20人で測定したところ、心臓病患者の方が赤血球が流れにくく、管を通過するのに余計に時間がかかることが確認されました。

このマイクロチップは1枚100円程度で製造でき、約20秒で100個の赤血球を解析できるのだとか。研究チームは今後、企業と協力して、心筋梗塞や脳梗塞などの疾患の診断機器として実用化を目指すとのこと。

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category : トピックス

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