イノシシや鹿肉などで感染するE型肝炎の患者数が昨年の1.3倍に

前記事に引き続き、肝炎に関する最新のトピックスをお届けします。

現在、ウイルスに汚染されたイノシシや鹿などの野生動物の肉や、加熱が不十分な豚レバーなどを摂取することによって感染する ”E型肝炎” の患者報告数が、昨年を上回るペースで増えていることがわかりました。

国立感染研究所によると、9月27日までの今年の患者報告数は143人と、昨年同期の約1.3倍に上っており、このままのペースで推移した場合、昨年1年間の報告数である154人を大きく上回る可能性があるようです。主な都道府県別の報告数は次の通りです。

都道府県 報告数(人)
北海道 26
東京 19
千葉 12
群馬 10
神奈川 7
愛知 7
茨城 6

E型肝炎の症状

E型肝炎はウイルス性の急性肝炎で、感染した場合、15~50日の潜伏期間を経て、倦怠感や食欲不振、発熱、悪心・腹痛などの消化器症状が現れますが、症状はあくまで一過性のもので、大半は安静を保つことにより治癒し、慢性化することもありません。

また、同じウイルス性の肝炎であるB型肝炎やC型肝炎とは異なり、肝がんの原因となることはないため、その点はそれほど怖い病気ではないと言えますね。

E型肝炎が劇症化しやすい人と対策法

但し、まれに劇症化するケースもあり、特に妊婦が妊娠晩期に感染した場合、劇症化しやすいとの報告がある他、高齢者ほど重症化し易いとされているので、これに該当する方は、特に注意する必要があると言えます。

E型肝炎ウイルスに対しては、残念ながら現時点では使用可能なワクチンがないため、野生動物の肉や豚レバーなどを食べる時には十分に加熱調理すること、十分な手洗いを励行することなどの対策が呼びかけられています。

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category : 肝臓の病気

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