高リスクな高血圧患者の降圧目標はより厳格に120mmHg未満でリスク低下

高齢者の高血圧患者、あるいは心血管疾患患者や慢性腎臓病患者など、高リスクな50歳以上の高血圧患者に対する最善な降圧目標値については、実は現在でも議論が続いている状況のようです。

今回、米国立衛生研究所は、それらの高リスクな高血圧患者約9千人を対象として、ガイドラインの推奨値よりも低い、より厳格な血圧目標値を達成し、維持することで心血管疾患や腎臓病のリスクを低減できるか否かを検討している過去最大規模の比較試験「SPRINT」の予備的結果を公表しました。

厳格な降圧療法で心血管リスク約30%、全死亡リスク約25%低下

これによると、高齢者あるいは50歳以上の高リスクな高血圧患者においては、収縮期血圧の目標値を140mmHg以下とする標準療法に比べて、目標値を120mmHg未満とするより厳格な降圧療法の方が、心筋梗塞や脳卒中などの心血管イベントのリスクが約30%低下し、全死亡リスクも約25%低下することが示されました。

今回の結果は、高齢者あるいは50歳以上の高リスクな高血圧患者に対する最善な降圧目標値を含めた高血圧治療法を選択する上で、有用な情報を提供していると言えます。この結果が今後のガイドラインや高血圧治療に反映されれば、多くの人々の命を救う可能性があるかもしれません。

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category : 高血圧症

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