高血圧ワクチンの開発に成功!ラットで半年間の効果持続を確認

高血圧症は国内に約3000万人もの患者がいるとされています。脳梗塞や心筋梗塞などのリスク因子である高血圧症の治療は、日々の降圧剤の服用により血圧の安定を図るのが一般的です。ところが、高血圧症自体には特に自覚症状がないせいもあって、薬の飲み忘れが少なくなく、効果が長く続く薬の開発が求められていました。

今回、大阪大の研究グループは、血圧を上昇させる血液中の分子「アンジオテンシン2」の働きを抑えるワクチンの開発に成功しました。と言っても、まだマウス実験レベルの研究成果ですが、マウスを使った実験では、計3回のワクチン投与だけで、長期間に渡る血圧低下が確認されたようです。

アンジオテンシン2の一部を組み込んだ環状DNAを2週間おきに3回、高血圧のラットに注射すると、注射しない場合より1~2割血圧が下がり、効果が半年間続いた。アンジオテンシン2の抗体が体内で作られ、血圧を上げる作用を抑えた…

ワクチンの効果が半年間持続したのは初めて

これまでにも、高血圧ワクチンの開発は世界中で試みられていましたが、ワクチンの効果が半年間も持続したという報告はありませんでした。さらに言えば、寿命が2年程度のラットで半年間の効果が認められたと言うことは、これを仮にヒトに当てはめた場合、数ヶ月から数年程度に相当する可能性もあるのだとか。

もしもこのワクチンが製品化されれば、従来の降圧剤よりも血圧を安定させられる上、高血圧治療薬の数や投与間隔が減り、医療費の削減に繋がる可能性があります。研究チームは、2~3年後にはヒトでの臨床試験(治験)を目指しているようです。

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category : 高血圧症

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