iPS細胞ストック充実のため東京都内でも採血開始!22年度までに日本人の大半カバー目指す

今回、京都大学iPS細胞研究所は、再生医療に使用するiPS細胞を備蓄する「iPS細胞ストック事業」を充実させるため、iPS細胞のもとになる血液の収集について、これまでは京都市にある京都大学病院だけで採血が行われてきましたが、この8月より新たに東京都内でも採血を始めると発表しました。

京都大学病院以外での採血は初めてで、提供者の利便性を高めることにより、協力を得やすくするのが狙いです。

iPS細胞ストック事業とは?

「iPS細胞ストック事業」は、必要なiPS細胞を速やかに研究機関や医療機関に提供することを目的として、移植しても拒絶反応が起きにくい特殊な白血球の型(HLAホモ接合体)を持つ人から血液の提供を受け、あらかじめその血液細胞からiPS細胞を作製し、品質の良いものを備蓄しておくプロジェクトです。

特殊な白血球の型を持つ人はこう選ばれる

骨髄バンクのドナー登録者や臍帯血バンクへの臍帯血提供者、日本赤十字社の一部の献血会場で血小板成分献血をした人で、この特殊な白血球の型(HLAホモ接合体)をもつことが判明した場合、日赤より研究協力の案内が送付されます。

この案内を受け取った人は、ご自身の意思で、研究への協力を京都大学iPS細胞研究所に申し出て初めて血液の提供協力者となるわけですが、これまでは提供協力者が採血するために、京都まで足を運ばなければなりませんでした。

わざわざ京都まで行くこともなく、週末の採血も可能に

今回新たに採血を開始する医療機関は、東京海上グループの提携医療機関である「海上ビル診療所」で、JR東京駅に近く、提供協力者が週末に採血することも可能となるため、特に首都圏における血液の提供がより促進されると期待されています。

2022年度までには日本人の大半をカバー

このiPS細胞ストック事業により、現時点で日本人全体の17%に合うiPS細胞が準備できているのだとか。同研究所は、今後もこの取り組みを加速させることにより、2017年度末までに日本人の3~5割を、2022年度末までには日本人の8~9割をカバーしうるiPS細胞の備蓄を完了したいとしてます。

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category : iPS細胞

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