日本人の受動喫煙による肺がんリスク1.28倍!「たばこ白書」に反映へ

先日、国立がん研究センターにより算出された、2016年のがんの部位別予測死亡者数によると、肺がんは男性の第1位、女性の第2位を占めていましたが、これらの肺がんで死亡する人のうち、男性の約7割、女性の約2割が、喫煙が原因と考えられています。

日本人の喫煙者自身の肺がんリスクについては、男性で4.4倍、女性で2.8倍に上るとの具体的な数値が示されているものの、受動喫煙による肺がんリスクについては、これまでの調査研究では統計学的に明確な影響があるとは言い切れませんでした。

日本人の受動喫煙による肺がんリスクが初めて明らかに

ところが今回、国立がん研究センターを中心とする研究斑が、1984~2013年に発表された受動喫煙に関する9本の論文をメタ解析した結果、受動喫煙がある人が肺がんを発症するリスクは、受動喫煙のない人に比べて 1.28倍高いことが判明したのです。

日本人を対象とした調査研究で、受動喫煙による肺がんリスクが科学的に証明されたのは初めてのことです。

今回の研究成果により、肺がんのリスク評価における受動喫煙の影響は、「ほぼ確実」から「確実」に変更され、さらに、がん予防の指針である「日本人のためのがん予防法」においても、他人のたばこの煙を「できるだけ避ける」から「避ける」に修正されています。

日本の受動喫煙対策は国際的に最低レベル

そんな受動喫煙を減らすためには、やはり屋内での全面禁煙化が有効であり、今や国家レベルで法規制をかけるのが国際的な流れとなっています。

2014年時点で屋内での完全禁煙を実施している国は、世界49ヶ国に及んでいることを考えると、日本の受動喫煙対策は国際的に最低レベルと言わざるをえません。

厚労省は15年ぶりに「たばこ白書」を改訂へ

そこで厚生労働省は昨日、受動喫煙が肺がんの危険性を確実に高めることなどを盛り込んだ「喫煙と健康影響」に関する報告書(「たばこ白書」)の改定案をまとめました。

「たばこ白書」は1987年に初めて公開され、今回が15年ぶり4回目の改訂になります。

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category : 喫煙習慣・飲酒習慣

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