1日に3~4杯のコーヒーが日本人の死亡リスクを最も下げる!

先日は、隣国である韓国の研究チームにより報告された、コーヒーと心臓病発症リスクとの関連性に関する研究成果を取り上げました。

それは、平均41歳の韓国人 約2万5千人分のデータを分析した結果、1日のコーヒー摂取量が3~5杯の時、動脈血栓症による心臓病リスクが最も低くなったと言うものでした。

今回は日本から、コーヒーの摂取量と死亡リスクとの関連に関して、40~69歳の日本人9万人以上を対象に1990年~2011年までの長期間に渡って追跡した大規模調査の結果が報告されました。

コーヒー摂取量と死亡リスクとの関係

解析の結果、コーヒー摂取量と全死亡リスクとの間には、次のような逆相関関係が認められました。

コーヒーを「ほとんど飲まない」とした人と比べた全死亡のハザード比(HR)は,1日当たりの摂取量が1杯未満で0.91(95%CI 0.86~0.95),1~2杯で0.85(同0.81~0.90),3~4杯で0.76(同0.70~0.83),5杯以上で0.85(同0.75~0.98)

つまり、全死亡リスクは1日のコーヒー摂取量が3~4杯の時に最も低いという結果が出たのです。

また本研究では、冒頭で挙げた韓国の研究でピックアップされた心疾患、さらに脳血管疾患や呼吸器疾患、がん、不慮の外傷という、5大死因別の関連性についても検討されました。

コーヒー摂取量と5大死因との関係

その結果、がんと不慮の外傷については、コーヒーの摂取量との関連性は認められなかったのですが、心疾患と脳血管疾患、呼吸器疾患の3死因については、全死亡リスクと同様に1日のコーヒー摂取量が3~4杯で最もリスクが低くなる傾向がみられました。

ほとんどコーヒーを飲まない人に対する、コーヒー摂取量が1日に3~4杯の人の各疾患別の死亡リスク低下割合は次の通りです。

  • 心疾患           36%減
  • 脳血管疾患     43%減
  • 呼吸器疾患     40%減

これらの注目すべき結果について、研究チームは次のような見解を示されています。

コーヒーにはグルコースの吸収を減弱させたり血圧を低下させる作用があるクロロゲン酸や,NO合成酵素の活性化を介し血管内皮機能を改善するカフェイン,抗血栓作用があるピリジニウムが含まれており,これらがリスク低下に寄与した可能性がある

(コーヒー摂取と呼吸器疾患による死亡リスクとの関連について)
気管支拡張薬と類似した作用を有し,肺機能を改善するカフェインが好影響をもたらしたのではないか

呼吸器疾患による死亡リスク低下については、やはり少し意外な気もしますが、いずれの疾患においても低減される死亡リスクは注目すべきものがありますね。また、9万人以上もの日本人を対象とした調査研究の結果であるという点についても、我々日本人にとっては意議のあるものだと言えます。

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category : 食生活

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