白内障を手術せずに点眼薬だけで治せる可能性が示されました

白内障とは、目の中にあって、カメラに例えるとレンズの働きをする水晶体が、加齢などを原因として白く濁ることにより視力が低下する眼病ですが、この白内障を発症すると、一般的に次のような症状があらわれます。

  • 視界がかすむ
  • ぼやける
  • 視力が低下する
  • 光をまぶしく感じる
  • 急にメガネが合わなくなる

このような症状が徐々に進行する白内障は、世界の失明の最大原因となっている一方で、その治療法は現時点では手術しかありません。ところが、今回、中国の研究チームにより、この白内障を手術をせずに点眼薬だけで治療しうる可能性が動物実験で示されました。

白内障を自然に発症したイヌに、自然界に存在する「ラノステロール」と呼ばれる分子を点眼薬として投与した結果、6週間の治療後、白内障の大きさと特徴的な白濁度の減少が確認されました。

この結果を受けて、研究チームは次のように結論づけています。

「今回の研究は、ラノステロールを水晶体タンパク質凝集の防止に重要な役割を担う分子として特定するとともに、白内障の予防と治療に対する新たな戦略を指摘するものだ」

白内障の手術は、いくら安全性の高い手術とは言え、はやり目にメスを入れることに対する恐怖感は小さくありません。また、医療が充実しておらず、手術を受けることが難しい地域に住む人々にとって白内障は、ただ失明を待つだけの絶望的な病気でもあります。

まだ動物実験の段階ではありますが、そんな白内障を手軽な点眼薬によって予防したり、病気の進行遅らせ、さらに症状を改善することすらできる可能性を示した今回の研究成果の意議は非常に大きいと言えます。

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category : 白内障

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