カネボウ化粧品による白斑症状に”紫外線療法”が有効の可能性

カネボウ化粧品の美白化粧品により、肌がまだらに白くなる「白斑」の症状が出た被害者は、全国で約1万9千人にも及ぶとも言われています。同社は被害者に対して、症状の程度に応じた慰謝料などの支払いを行っているものの、一部の被害者との間で賠償責任を争っていました。

さらに先の4月17日にも、その対応を不服とする全国の被害者82人が、一斉に損害賠償を求める集団提訴に踏み切り、各地の弁護団によると、今回の集団提訴により原告は全国で179人となったとのこと。

特別委員会による3度目の全国調査の結果…

この白斑問題が発覚した2013年7月、日本皮膚科学会を中心として、「ロドデノール含有化粧品の安全性に関する特別委員会」が設置され、全国の患者数の把握や、具体的な症状、有効な治療法などの模索をも含めた実態調査が行われてきました。

※”ロドデノール”は白斑の原因とされている成分です。

そして今回、同特別委員会により、2014年12月から2015年3月にかけて、実際に白斑患者の治療に当たった医師を対象に3度目の全国調査が実施され、数千例の経過や治療法などを調べた途中集計が報告されました。

その結果、現場の医師が”白斑症状改善に効果あり”と解答した治療法で、最も割合が多かったのは”紫外線療法(※)でした。実際にこの紫外線療法 を試した例の半数以上に効果が認められたのだとか。

(※) 紫外線療法とは、紫外線の中でも皮膚治療に効果があると確認された、中波紫外線の領域に含まれる非常に幅の狭い波長域を持った紫外線を、医療用紫外線照射装置を使って患部に当てる治療法です。

また、外用薬で”効果あり”との回答が多かったのは、タクロリムスステロイドビタミンD3の順だったようです。

訴訟の行方も気になるところではありますが、何より重要なことは被害に遭われた方の白斑症状が少しでも改善することです。今後も特別委員会の報告に注目し、新しい動きがあり次第、このサイトでもピックアップしていくつもりです。

Tweet about this on TwitterShare on FacebookShare on Google+
このエントリーをはてなブックマークに追加

category : 副作用

このページの先頭へ