息を吐くだけで肺がんを早期発見!分析装置の小型・低コスト化に成功

肺がんの5年生存率は、がんの初期段階であるステージ1では約70%であるのに対して、がんが進行したステージ4になると5%未満に激減することから、いかに早期に発見し、早い段階で治療に入ることができるかが重要になります。

肺がんを早期に発見するために、がん細胞が作り出す微量な化学物質を、患者の呼気から検出して、がんに罹患しているか否かを診断する呼気分析装置はこれまでにもありましたが、非常に高価な上に、分析に時間がかかり、その操作も複雑でした。

今回、英ベンチャーのアウルストーン・メディカル社は、これまでの分析装置に比べ大幅に小型化、低コスト化に成功し、さらに操作も容易な呼気分析装置「ルーシッド(LuCID)」を開発。今年から英国内の17の医療機関で最大3,000人を対象にして、第2相の臨床試験に入っています。

「ルーシッド(LuCID)」は、吐き出した息に低濃度で含まれる数百種類の化学物質のうち、12種類の有機化合物を肺がんのバイオマーカーとして採用したものです。

また、その大きさは従来の分析装置の1,000分の1と、卓上型で持ち運びができるまでに小型化された上に、そのコストも従来装置の100分の1程度に抑えることができたため、検査費用の面でも患者の負担を軽減すると期待されています。

この臨床試験が実施されている英国では、2017年にも一般医による診療所での利用を計画しているのだとか。ただ息を吐くだけで痛みもなく、手間もかからない検査ですし、それが安価で、かつ、最寄りの診療所などで気軽に受けられるようになれば、肺がん検査や検診の敷居が大きく引き下げられ、早期発見により多くの患者の命が救われることになりそうですね。

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category : 医療機器

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