肺がんの転移を抑制する仕組みを解明!新しい治療法開発へ

がんは遺伝子の損傷が蓄積することにより発生すると考えられていますが、中でも肺がんは加齢とともに発症リスクが高まり、特に高齢の男性においては最も発生頻度が高いがん種とされています。

この肺がんは、やっかいなことに脳や骨などに転移しやすく、治療が難しいこともその特徴として挙げられており、今後、高齢化社会が進む中で、ますます増加するがんであることは間違いありません。

肺がんに対する早急な対策が急がれる中で、今回、名古屋大の研究グループは、肺がんが他の器官に転移するのを抑制する仕組みを、マウス実験で確認することに成功しました。

研究グループは、肺がんの細胞内に「CERS6」というタンパク質が過剰に発現していることに着目。「CERS6」は「C16セラミド」と呼ばれる脂質を合成する働きがあるのですが、この物質が少ない時にがんの転移を促進し、逆に多い時には、アポトーシスと呼ばれる細胞死を誘発させることを突き止めました。

実際に、肺がんを発症したマウスに対して「C16セラミド」を増やす薬を投与したところ、がん細胞の増殖が顕著に抑制されたことを確認したのだとか。また、たとえ一部のがん細胞が残っている場合でも、転移を抑制しているため、がんの悪性度を大幅に下げることが期待できるようです。

研究グループによると、今回の研究成果は、肺がんに対する新たな治療法の開発につながる可能性があるばかりでなく、肺がん以外のがんでも転移を抑制することができると考えられるのだとか。今後の研究に期待しましょう。

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category : がん治療・がん研究全般

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