離婚や死別で脳卒中リスクが26%増加!特に脳出血リスク高く

脳卒中は日本人に多い病気で、かつては日本人の死亡原因のトップを占めていました。現在でも減少傾向にあるとはいえ、依然として多くの人が命を落としており、また、たとえ命が助かった場合でも、脳卒中を一旦発症してしまうと重い後遺症が残るケースも少なくありません。

これまで当サイトでは、様々な生活習慣と脳卒中発症リスクとの関連を示した、注目すべき研究成果を取り上げてきました。その主なものをあらためて整理してみると次の通りです。

こうやって並べてみると、食生活面はもちろんですが、身体面、さらには精神面の要因も脳卒中発症リスクに強く関連していることがうかがわれます。

婚姻状況の変化と脳卒中発症リスクとの関連

そして今回、国立がん研究センターは、40~69歳の既婚男女、約5万人を約15年に渡って追跡調査し、婚姻状況の変化と脳卒中発症との関連について検討した研究結果を発表しました。

その結果、離婚や死別などで配偶者を失った人は、脳卒中を発症するリスクが男女ともに 26%高まることがわかりました。特に脳卒中の中でも、くも膜下出血などの出血性脳卒中の発症リスクが高く、男性で 48%、女性で 35%も高まっていたのだとか。

子どもや親と同居する場合における婚姻状況の変化と脳卒中リスク

また、子どもと同居する場合における、婚姻状況の変化については、男女ともに脳卒中リスクが高まる傾向が見られました。

これに対して、親と同居する場合においては、子どもとの同居同様にリスクの高まりが見られた女性に対して、男性では配偶者を失うことによる脳卒中リスクへの影響が軽減されていた点が特徴的です。

就労の有無による婚姻状況と脳卒中リスクの関連

さらに、婚姻状況の変化に対する脳卒中リスクの影響を就労の有無別に見た場合、無職女性の脳卒中発症リスクが高く、特に、配偶者を失った無職女性の脳卒中リスクは、婚姻状況の変化のない有職女性に比べると約3倍に上っていることが判明しました。

これらの結果について研究チームは、配偶者を失うことによる生活習慣や精神状態の変化により、飲酒量の増加野菜や果物の摂取量の減少心理的ストレスの上昇など、複数の要因がリスク上昇に繋がっていると推測しています。

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category : 脳卒中

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