麻疹(はしか)感染後の免疫抑制期間は最大3年間持続する可能性

麻疹(はしか)は、感染力がたいへん強く、空気感染、飛沫感染、接触感染のいずれの方法によっても感染が広がり、時には気管支炎や肺炎、脳炎など命にかかわる合併症を引き起こすこともある感染症です。

これまでの研究で、この麻疹に感染した場合、体の自然防御機構である免疫系が数ヶ月にわたって抑制される恐れがあることは明らかになっていました。

ところが今回、アメリカの研究チームによる最新の研究により、このはしか感染による免疫系に及ぼす悪影響は、最大3年もの長期に渡って持続する可能性が示されたのです。

研究チームによると、麻疹ワクチンが約50年前に欧米で導入されて以降、はしかの死亡率が低下し始め、それとともに他の感染症による死亡者の減少傾向も見られたため、風疹ワクチン接種の開始前と開始後とで、死亡例を詳しく調査した結果、次のような結果が得られたのだとか。

はしか感染後の平均約28か月に及ぶ『遅延期』を考慮すると、はしかの罹患率と他の病気による死者数との間に非常に強い相関関係があることが見て取れた…

これは感染した麻疹ウイルスが、肺炎や髄膜炎などの感染症から体を守る働きをする免疫記憶細胞を死滅させることで、感染後の免疫系抑制を長期間持続させている可能性を示していると見られています。

はしか完治後も3年間は命にかかわる疾患リスク高く

つまり、麻疹に感染してしまった場合、たとえ麻疹自体が完治したとしても安心できないと言うことです。以後約3年間は、通常では死因にならないような感染症や病気であっても、命を落とすリスクが高くなることを意味しています

逆に、はしかはワクチンで予防できる感染症ですから、風疹ワクチンははしか自体の予防だけにとどまらない大きな恩恵をもたらすことを、今回の研究成果は示唆してると言えますね。

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category : その他の感染症

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